トリ女道~トリリンガル女子のキャリアブログ~

日英通訳者の私が+αで中国語のキャリアを模索します

第20回ビジネス通訳検定(TOBIS)受けてみた(2018年12月)

こんにちは!トリ女のマミです。

 

語学ネタ第1号は「第20回ビジネス通訳検定(TOBIS)受けてみた」と題し、トリ女の受験体験を踏まえながら、ややマニアックな試験「ビジネス通訳検定(TOBIS)」について情報共有します。

 

通訳者に将来なりたい方、ビジネス通訳検定受験を考えている方などに、有益な情報になれるとトリ女幸いです。

 

 

はじめに

トリ女、社内通訳者になってもうすぐ1年になります。

 

先輩通訳者もいず、一人社内通訳者のトリ女、自分の通訳力がどれくらいなのか客観的に分からずにいました。

 

せっかく通訳者になったのに、自分の実力が分からないのでは改善点も分からず困る・・・ということで、受験料8,000円とややお高めなのですが、2018年12月ビジネス通訳検定(TOBIS)を受験することにしました。

ビジネス通訳検定(TOBIS)とは

サイマル・インターナショナル等を協力会社に持つ、非営利活動法人通訳技能向上センター(CAIS)が主催する、通訳者が企業内で活躍するために必要な「通訳スキル」を判定する試験。

 

観光の通訳力を測る全国通訳案内士試験と異なり、企業内での通訳力を測るビジネスよりの試験/資格。

 

試験内容は通訳試験(逐次通訳/同時通訳)のみで、成績に応じて4級~2級(逐次通訳)、1級(同時通訳)の判定が出る。

第20回ビジネス通訳検定(TOBIS)受験してみた

2018年12月1日(土)にTOBIS初受験(逐次試験のみ)。

 

試験概要は、各逐次通訳試験前に短い具体的な状況を与えられて、

 

  • 英日逐次通訳(15分) 
  • 日英逐次通訳(15分) 

 

上記通訳を実施。

 

英日通訳が企業買収の交渉関係(うろ覚えですみません)、日英通訳が株主へのスピーチでした。

 

感想としては、慣れてる英日はなんとか(でも数字が苦手)なって、日英はかなりカタコト。

 

初受験のため、自分が何級になるのか見当もつかずに終了。

 

試験から約3か月後の2019年2月20日(水)に郵送で結果受領。

 

結果は・・・2級でした。

 

正直な感想は、喜び : 困惑=6.5:3.5。

 

客観的な自身の通訳力を把握でき、かつ2級!(逐次通訳試験のみでは最高級)で嬉しかったものの、試験結果(フィードバックシート)の指摘内容がやや曖昧で、できればもっと具体的なアドバイスが欲しかった。

 

例えば、より苦手な日英通訳には、

 

  • 部分的な訳は良いが、話の大意が捉えられていない
  • 文法や構文エラーが見られる
  • 発音やイントネーションなど音声面の改善が必要

 

とのコメントあるのですが、なかなか活かしきれず。

 

というのも、試験問題(状況説明)やメモ用紙がすべて回収されるので、3か月前の試験内容をほとんど忘れてアドバイスを活用できず。

 

「音声面の改善が必要」って初めて受けた貴重な指摘も「私って発音あんまり良くないのね」と流すしかない

 

問題音声と通訳例を貰えれば、もっと試験の満足度は向上すると思います。

おわりに(2019年5月29日追記)

第21回(2019年7月・大阪実施予定)からなんと試験概要と受験料が改定されるんです。

 

逐次通訳の受験料が12,000円と1.5倍アップ。

 

諸費用と受験者の増加がその要因とのこと。

 

メリットは、成績が1級~3級(旧TOBIS)からA級~D級(新TOBIS)になるため、より細かな通訳力が判定できるようになった点でしょうか。

 

例えば、トリ女の成績2級(旧TOBIS)は、新TOBISではB級とC級に細分化されます。

 

ただ、そのために1万円以上かけて再受験は・・・しないですかね。

 

次回の試験日(東京)は2019年12月上旬。

 

トリ女は逐次通訳をレベルアップさせてから、A級(同時通訳)チャレンジを検討したいので、次回は受験しない予定です。

 

検定料高くなっちゃいましたが、それでも通訳力を客観的にはかれる試験なので、興味のある方は受験してみてはいかがでしょうか。

 

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