トリ女道~トリリンガル女子のキャリアブログ~

日英通訳者の私が+αで中国語のキャリアを模索します

アラサー駆け出し通訳者の妊娠ログ③:出生前診断(クアトロテスト)結果

こんにちは!トリ女(日英中トリリンガル女子)のマミです。

 

今回は「アラサー駆け出し通訳者の妊娠ログ」出生前診断(クアトロテスト)結果と題して、アラサーの駆け出し通訳者の出生前診断結果をお伝えします。

 

前回の記事(妊娠初期編)はこちら。

www.tri-girl.com

 

共働きの30代トリ夫婦(トリ女とトリ夫)は妊娠する前から、互いの長期的キャリア形成のために出生前診断を受診することを決めていました。

 

本記事では出生前診断を簡単に説明しながら、トリ夫婦のクアトロテスト結果をお伝えします。

 

出生前診断を検討される夫婦に有益な情報提供できれば幸いです。

 

 

はじめに(妊娠するまで)

出生前診断を説明する前に、まずトリ夫婦の簡単な自己紹介と妊娠する経緯を下記にお伝えする。

 

・トリ女とトリ夫(トリ女の夫)の基本プロフィール

 

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・妊活のきっかけ:年齢

 

トリ女・トリ夫ともに「子供大好き!」というほど子供好きではなく、夫婦2人で楽しく過ごせているので、子供がいなくても夫婦間に問題なし。


とはいうものの、「子供がいることで、より豊かな夫婦生活を送れるのでは」という考えもあり。

 

産むのであれば高齢出産(35才以上で第1子を出産)にならない年齢で産みたいということもあり、2019年夏妊活開始(2019年春から基礎体温だけは測っていた)。

 

・妊活基本ルール

 

不妊治療はしない

 

トリ女・トリ夫ともゆるキャリ志向(ワークライフバランスをある程度保ちながら、キャリアを築いていきたい)で、「子供が絶対欲しい!」というほど子供好きではないため、経済的・精神的に負荷の高い不妊治療はしない。

 

自然妊娠しなかったら、夫婦2人の生活を楽しく過ごす。

 

出生前診断を受診

 

互いの長期的なキャリアを尊重するため。

 

・妊活開始から妊娠まで

 

タイミング法(排卵日に合わせてセックスを調整する方法)2回目でご懐妊のスピード妊娠

 

ということで、本記事では夫婦の妊活基本ルールで決めた②出生前診断を受診をお伝えする。

 

出生前診断とは

横浜市立大学附属病院長平原医師の定義では、出生前診断とは「『胎児異常』の診断、遺伝学的解析を含めた検査および診断を含む、出生前に行われる胎児診断」である。

 

日本で代表的な出生前診断は大きくわけて下記2種類あり、

 

  • 非確定診断(クアトロテスト、NIPT)
  • 確定診断(羊水検査、じゅう毛検査)

 

非確定診断は、ダウン症など特定の染色体異常がある確率を調べる検査で、確定診断では、染色体異常の有無を断定する検査のため、自明だが、ベビーの染色体異常有無を知りたい場合確定診断が確実である。

 

では、なぜ非確定診断が存在し、なぜトリ女が非確定診断であるクアトロテストを受診したのかというと、下図の通り確定診断は流産のリスクを高めるからである。

 

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(出典:兵庫医療大学作成「出生前診断についてキチンと知っていますか?」~検査を受ける前に理解を深めるサポートブック~

兵庫医療大学によると、羊水検査とじゅう毛検査による流産や破水等のリスクはそれぞれ0.3%と1%で、この数値を高いまたは低いとみるかは本記事読者にゆだねる。

 

この情報をもとに、トリ夫婦は安全性高い非確定診断を受けて、確率が高い場合に確定診断にすすむことにした。

 

ちなみに、トリ夫婦がNIPT(上図で言う「新型出生前診断」)ではなくクアトロテスト(上図で言う「母体血清マーカー検査」)を受診した理由は、NIPTの費用が20万円前後と比較的高額だからではなく、トリ夫婦が通うクリニックの方針で、高齢出産(第1子出産時の年齢が35才以上になる出産)に当てはまらない妊婦はNIPTが受診できなかったためである。

 

インターネットで検索すると、高齢出産に当てはまらない妊婦もNIPTが受診できるクリニックはあるにはあるので、NIPTを強く希望される方はそういったクリニックを検討するのも一案。

 

また、仮定の話ではあるが、もしNIPTに年齢制限がなかったら、トリ夫婦は迷わずNIPTを受診した

 

理由は簡単で、中絶するか検討する時間が稼げるうえに、中絶した場合の母体への影響が軽減できるからである。

 

上図の「検査時期」欄を見ていただけると分かる通り、NIPTは10週から、クアトロテストは15週から受診可能で、検査結果がわかるのに5週間も差がある。

 

さらに、中絶を選択できるのが法律上22週未満のため、15週でクアトロテストを受け、17週で検査結果をもらい、すぐに羊水検査して、4週間後の21週に検査結果がでて染色体異常が確定した場合、中絶を選ぶのか、時間をかけて検討するのが大変難しいのである。

 

もちろん、その間ベビーは大きくなるため、中絶が選択できるギリギリの期限で中絶する場合、母体への影響もそれなりにあるだろう。

 

まとめると、NIPTは20万円前後、クアトロテストは2-3万円と金額が大きく違うものの、中絶を検討する時間を買う、母体への影響を軽減するという目的で、トリ女個人はNIPTをおススメしたい。

 

いざ!出生前診断へ

上記の説明でもお分かりいただけたと思うが、クアトロテストは時間との闘いである。

 

トリ夫婦が通うクリニックからも15週1日目に来てほしいと要望あり、平日午前中に採血へ行ったトリ女。

 

そこから2週間経過し、結果が陽性(確率が高い結果)だったらどうしようと、気分が晴れない週末を過ごしたトリ夫婦、ついに結果を受領した

 

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結果は陰性(染色体異常の確率はやや低め)

 

上図の見方を説明すると、カットオフ値は判断基準のようなもので、確率を示している。

 

たとえば、ダウン症候群のカットオフ値は1/295、つまり295人のうち1人がダウン症候群である確率(0.3%)を陽性・陰性の判断基準値に設定し、0.3%より高い確率を陽性、低い確率を陰性と判定する。

 

トリ女の確率は1/1400(≒0.07%)で、この数値はカットオフ値である0.3%より低いため、陰性という結果になる。

 

ほかの項目も同様。

 

つまり、トリ女も全項目が陰性だったとはいえ、染色体異常の確率がゼロではない

 

この結果を受けてトリ夫婦は羊水検査を受診しないと決断したが、それでも染色体異常の有無を絶対はっきりさせたい、という方は(そういう方は、最初から確定診断受診するだろうが・・・)確定診断にステップアップするのだと思う。

 

ということで、トリ夫婦の出生前診断(クアトロテスト)はこれでおしまい。

 

おわりに

 2019年3月のビジネスインサイダーによると、確定診断で陽性の場合、中絶を選択する夫婦が9割にのぼるそうです。

 

トリ夫婦も当初、互いの長期的キャリア形成のため、確定診断で陽性の場合、中絶を選択しようと思っていました。

 

が、週を追うごとにベビーへの愛情がわき、非確定診断で陽性、確定診断に進んで陽性だった場合、本当に中絶を選択できたのかは正直分かりません。

 

妊娠してから現在までの5か月間、ほぼ毎日夫婦でベビーの話をし、マタニティウェアを買い、お腹がふくらんできた4か月目からはお腹(ベビー)に向かって話しかけるようになると、中絶という選択に気持ちが大きく揺らいできたのも事実です。

 

本記事は出生前診断受診を推進する目的ではなく、出生前診断を検討される夫婦にとって、有益な参考情報になれればと思い書きました。

 

出生前診断を受診される方も、そうでない方も、後悔のない夫婦生活をお送りください。

 

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